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環境

絶滅が危惧される植物種の保全への取り組み

~移植が極めて困難な植物種への取り組み~

開発事業において環境影響評価に伴う環境調査を実施した結果、事業実施域で絶滅が危惧される植物種が確認された場合、その保全対策を実施する必要があります。
しかしながら、これら植物種のうち特に寄生植物や菌類と共生関係にある腐生植物などは、生態的な特徴が未解明な場合が多く、十分な保全対策を検討することが困難であるのが現状です。
当社は、これら保全対策を検討することが困難な植物種の保全対策に関して、検討・計画~設計・施工~モニタリング調査まで一貫して対応させていただき、お客様のニーズにお応えいたします。

当社の技術

共生菌類の遺伝子解析等を実施することにより生活様式の解明を試みました。

キンランの増殖・保全技術の開発(大学との連携)

種子繁殖、自生地への定植

自生地に無菌苗を植栽したところ、6年目においても地上部の発生が見られ、開花も確認されました。

植栽株の菌根調査

ラン科植物は根に共生する菌根菌を消化・吸収して、炭素化合物などの養分を獲得しています。そこで、菌根菌のDNA解析を実施、菌の種類を特定し、キンランの生活様式の解明を行いました。

定植:1年目開花個

タシロランの保全対策

タシロラン
タシロラン

タシロランは、葉緑素を持たない腐生ランであり、移植による保全対策は困難と考えられていました。
しかし、タシロランと共生している菌類のDNA解析を実施した結果、ヒトヨタケ科に属することを確認しました。ヒトヨタケは広葉樹の枯れ木などに発生する腐朽菌であり、保全対策として落ち葉を敷き均した結果、個体数は激増し、保全対策が有効なものであったことを確認しました。

キヨスミウツボ生育地の保全・復元に向けた生活史の研究

キヨスミウツボ
キヨスミウツボ

キヨスミウツボは、地中で木の根に寄生する多年草です。10年以上にわたる保全生態学的調査研究、DNA解析等により、キヨスミウツボには2つのタイプ(訪花昆虫により結実する2倍体、自家受粉で結実する4倍体)があり、果実は既存文献で記載されているさく果ではなく、動物に被食される液果であることなど、新たな知見が集積されました。また播種試験による発芽に成功したことは特筆すべきものです。

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