東南アジアの水力開発

東南アジアの水力開発プロジェクトを
開発当初から運開までサポート(Nam Ngiep 1 Hydro Power Project)

東南アジアの水力開発プロジェクト

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日本の技術を導入し、開発地点の複雑な地質の調査・評価を実施

ナムニアップ1水力発電所は、ラオス国とタイ国の国境を流れるメコン川の支流、ナムニアップ川に位置するダム式水力発電所です。建設開始(2014年)に先駆けた調査ボーリングは2012年から実施、建設用道路もまだ完成していない段階から本プロジェクトに参加しています。現地のボーリング会社では実現出来ない高品質なボーリングコアサンプリングを、日本の技術を導入することで実現。この現場では日本人、ネパール人、ラオス人の混成チームで取組み、多様な「言語・食事・生活習慣等」が入り混じる日々を過ごしました。

ダム堤体のコンクリート配合について技術支援

当該プロジェクトにおける、メインの土木構造物は発電用の水を貯めるダムです。現地で調達される骨材(砕石・砂利・砂)とタイ国から輸入されるセメントで造り上げるダム堤体は、十分な品質を確保しながら低コスト化を図る必要があります。当社のコンクリート技術者が、コンクリート打設前から現地を訪問し、現地で採取される骨材を確認。最適な配合になるように計画の上、タイ国の大学の試験室でコンクリートとしての評価を実施しました。試験的な打設にも立会い、最終的なダムコンクリートの配合決定に貢献しました。

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ダム基礎部の基礎処理(グラウチング)施工・技術指導と結果評価

大量の水を貯めるダムは、コンクリートのダム本体が設置される基礎岩盤の中の水の流れも抑制することが求められます。これを基礎処理(グラウチング)と言い、セメントミルクを高圧力で岩盤内に注入し、地下水の流れを抑制します。本プロジェクトでは、日本の標準的な施工法と、海外標準である施工法を組合せ、効率的かつ高品質な止水効果発生を目指しました。本施工に先駆け、KANSOテクノスは試験施工を実施すると共に、本施工においても技術アドバイザー業務を受注し、堤体完成に貢献しました。

施工のDX化提案と導入 モニタリング業務

ダム敷の掘削に伴う土量や打設したコンクリート量の算出は、工程管理やコスト管理において重要です。2015年、当時それほど普及していなかった3Dレーザー測量による計測を提案し採用頂きました。日本国内の新技術をラオス国の現場に持込み、現場管理の効率化・高品質化に資する技術を提供。この他にも、岩盤変位計測、水圧鉄管のひずみ計測など、これまでに関西電力の設備維持メンテナンスで培った技術を活用し、2015年の運開以降も様々な業務に取り組んでおります。

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