先輩社員インタビュー(環境部門)

背景画像
環境
H.N2017年新卒入社

KANSOテクノスに入社した理由

私が入社を決めた理由は、調査船にて様々な海洋調査に携われる点と、学生時代に学んだ海洋の流れやリモートセンシングの知識を活かせる点に魅力を感じたからです。

当社は、国の施策ともつながる海洋調査(深海資源開発に伴う海洋環境調査、CCS事業、SIP事業など)にも深く関わっています。乗船中には多くの研究者と話すことができ、最先端の知見等を得られるため、とても刺激的で面白いです。また、陸上勤務時には、自分のライフスタイルに合わせて働くことができています。私の場合は子供が小さいということもあり、保育園の送り迎えや育児のため、フレックス制度や在宅勤務を大いに活用しています。

これまでのキャリア

2017年 ~ 本店 環境部 水環境グループ # 人工衛星による発電所の温排水拡散の影響評価業務
2017年 ~ 東京支店 技術グループ # 海洋資源開発に関わる環境調査業務# 深海環境モニタリングシステムの開発

現在担当している仕事

外洋域の環境調査を担う東京支店の中で、主に流況やリモートセンシング関連の解析を担当しています。海洋環境調査では、CTD観測、ニスキン採水、マルチプルコアラ採泥、流況・濁度・水中音観測、プランクトンネット、深海カメラ、ROV調査、係留系観測など、様々な項目を行います。大学や研究機関と連携し、課題解決に向けて第一線の研究者の方たちと共同研究を行うこともあります。

各調査に共通の流れとしては、業務にかかるコストの計算(工程表に基づく原価計算や見積作成)や調査計画書の作成から、調査準備、現場調査、データ解析、サンプル分析、報告書の作成までを一貫して行っています。

一日のスケジュール

PROFILE

2017年  新卒入社/H.N
2017年~ 東京支店 技術グループ

06:30~ 起床
06:45~ 朝食
07:30~ 調査準備
08:00~ 朝礼、危険予知活動
08:10~ 調査開始、各観測項目の実施
12:00~ 昼食
13:00~ 各観測項目の実施
14:00~ サンプル処理
15:00~ 機器洗浄、データの抜出
16:00~ データ整理・解析
17:00~ 日報の送付、クルーズレポート作成等
17:30~ 夕食
18:30~ 風呂、歓談、自由時間
22:30~ 就寝

やりがいのあった仕事、苦労した仕事

海洋環境調査は、常に天候の影響を受けたり、深海となるとアクセスすることが困難であるため、何度もトライすることはできません。そのため、観測を失敗しないように機器の準備やチェックを入念に行います。厳しい状況の中、プレッシャーも大きいですが、自分たちが設定した機器で観測を行い、貴重なデータを取得し、解析できたときは達成感を得られます。

実際に南鳥島周辺海域(深度約5,000 m)の調査にて、深海底近傍の水中音の長期観測に成功し、世界的にも貴重な深海の音のデータを取得できたときがまさにそうでした。しかし、もちろん成功ばかりではなく、機器トラブルにより観測ができなかったという経験もあります。トラブルが生じたときには、原因を追究し、再発防止に努めています。失敗は良いことではありませんが、そこから学ぶことは多く、技術者としての成長に繋がると感じています。

今後の目標

専門的な観測技術と高度なデータ処理・解析技術を持ち、海洋環境調査という観点から社会へ貢献できる人材になりたいと考えています。近年では、大規模言語モデルが目覚ましい成長を遂げていますが、このような革新的技術は柔軟に取り入れて活用することで、環境調査においても多くの課題を解決できると思っています。今後たとえ50代になったとしても、常に新しい技術やアイデアに興味を持ち、学び続けることで自分自身を成長させていきたいです。

当社に関心のある皆さんへ

当社業務は、私が担当する外洋域の海洋環境調査以外にも、沿岸域の海洋調査や河川調査、都市関係の数値シミュレーション、他にも猛禽類や植生調査、様々な化学分析など、非常にバラエティーに富んでいます。みなさんが様々な分野で学んできた知識や経験を生かせる職場だと思いますので、力を存分に発揮して一緒に切磋琢磨していきましょう。