先輩社員インタビュー(環境部門)

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環境
E.F
S.N2005年中途入社

KANSOテクノスに入社した理由

元々、学生時代から遺伝子関連の研究を行っていたこともあり、いずれ環境分野の仕事をしてみたいと考えていました。そうした中、提案・計画から現場調査、分析計測、解析評価まで一括して自社で実施できる総合的な体制が整っており、日本でもトップクラスの技術力がある当社と出会いました。その後、自分の力を活かして環境問題等の解決に貢献したいと考え、入社しました。

当社には様々な分野の高度な知識、技術を有した専門家が多く在籍しています。このような職場環境の中で、先輩や同僚とのディスカッションにより新しい知識が習得できるとともに、周りの社員の成果や実績に刺激を受けながら、日々成長を実感することができています。

これまでのキャリア

2005年 ~ 本店 環境部 都市環境グループ # 騒音振動調査、 石綿調査# バイオ燃料製造研究
2007年 ~ 計測分析所 技術グループ # 排ガス調査 (ばい煙、ダイオキシン調査)
2009年 ~ 本店 環境部 都市環境グループ # 大規模小売店舗立地法届出業務# 騒音振動調査
2010年 ~ 計測分析所 先進領域グループ リーダー # 放射能分析業務

現在担当している仕事

現在は計測分析所に勤務しています。東日本大震災に伴う福島第一発電所の事故以降、放射能分析のニーズが増大したこともあり、事故直後に放射能分析要員として配属されました。

主な業務としては、食品・工業製品の放射能の受託分析や、国や自治体が実施する福島第一発電所の事故に伴う環境モニタリングを担当しています。また、大学や研究機関と協力して、調査研究のためのデータ取得も行っています。最近では、海洋放出関連で注目が集まっている福島原発の貯留処理水について、それに含まれるトリチウムという放射性物質の分析にも携わっていますし、放射能分析の効率化や迅速化、極低濃度放射能分析技術の開発にも取り組んでいます。

一日のスケジュール

PROFILE

2005年  中途入社/S.N
2010年~ 計測分析所 先進領域グループ

09:00~ 朝礼、分析担当個別ミーティング
09:30~ 分析・実験・データ整理
10:30~ 打合せ(顧客とのweb会議)
12:00~ 昼食
13:00~ 分析・実験・データ整理
14:00~ 会議(グループ会議、安全衛生委員会など)
17:00~ 当日の進捗確認と翌日以降の計画確認
17:30~ 片付け、戸締り点検
18:00~ 終業

やりがいのあった仕事、苦労した仕事

福島第一発電所の事故により、環境に放出された放射性物質にストロンチウム(Sr)というものがあります。 Srの分析は高度な技術を要するため、事故当時、大量に分析ができる機関がほとんどありませんでした。そうした中で、社会のニーズに応えるため、計測分析所にて分析体制の確立を担当しました。未経験の分析でもあったため、すぐには成果を出せませんでしたが、少しずつ問題を克服し、Sr濃度が明らかな標準物質と同じ結果を測定できたときには、大きな達成感を得られました。

社会ニーズに応えるためには、分析値を迅速かつ正確に報告する事が求められます。その結果は世界中に公開され、未来に残るデータとなるため、その責任の重さと同時にやりがいを感じています。

今後の目標

放射能分析に携わり11年が経過し、始めた頃は一素人だった私も、今では放射能分析の専門家の端くれ程度にはなったつもりです。
当社はこの10年間、放射能分析の分野において大幅に技術向上、分析能力向上を果たしており、私はその中心的役割を担ってきました。福島第一原発事故後の環境影響評価における課題解決に向け、今後はさらに迅速で高性能な分析技術の習得や、難分析核種といわれる放射能分析技術の開発を行っていきたいと思っています。

当社に関心のある皆さんへ

当社は地球規模のマクロな環境問題から、DNA、放射能等の微粒子などミクロな世界までを扱うスケールの大きな会社であり、様々な分野の方が働いています。興味を持ってはいるものの、この業界に飛び込むことを迷っている方にとって、当社には自分の能力を活かす環境が必ずあります。また、新しい事業・技術へのチャレンジにも常に門戸が開かれています。積極的に新しいことにチャレンジしたい方、是非一緒に働きましょう。